Jupiter Diary

フロリダ州ジュピターでのトロピカル生活記録

今年で3回目のNeuroimaging Courseが始まって1週間、毎日いろいろ起こりながら、すでに1週間過ぎた。世界各国から19人の受講生が集まり、オリエンテーションでの顔合わせ。今年は電顕モジュールには3人来るはずが、1人はビザが間に合わなくて来られなくなり、ドイツと韓国からの2人となった。
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先週の土日でラボのローテーションがあり、受講生全員が1時間ずつまわってきた。電顕のデモと、今年はついこの間導入したバーチャルリアリティの装置も体験してもらった。ほぼ全員が、わ〜、きゃ〜と声をあげるから面白かった。
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終盤になって、装置を自分で使ったり、データを解析したりと、軌道に乗ってきた、とおもったらあと2日で仕上げて水曜日には発表会だもんね、2週間のコースで電顕仕事は忙しい。しかも今年は他のラボからの飛び込みのプロジェクトが入ったから、コースとしては理想的ながら、うちのスタッフは超多忙になった。使えるスタッフに恵まれてラッキーだわ〜と感謝感謝。
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先月参加した北米神経科学会で、3D電顕をやっている Dr. George Spirou に会った時、バーチャルリアリティソフトの会社を立ち上げたからブースを見に来てくれと言われて訪ねた。バーチャルリアリティ (VR) といわれて思い浮かぶのは、ケネディ宇宙センターで体験した火星を歩くアトラクションだ。「ゴーグルをつけると3次元空間の中にいるようにみえる」と私のVRの理解はその程度だった。

Georgeが開発した syGlassは、脳のイメージングにバーチャルリアリティの技術を取り込もうというもので、光学顕微鏡、電子顕微鏡の連続切片から3次元像を構築して、その立体を回転させながらいろんな方向からスライスすることができる。ブースで試して、これは今やっているプロジェクトに組み込めるんじゃないかと感じた。価格も大手他社に比べてゼロが一つ少ないお手頃感。そしてこのたびラボに導入の運びとなった。

コンピューターのメモリやグラフィックスカードがどうのこうのという部分は ITの Tylerにお任せし、ヘッドセット、コントローラー、動きを関知するステーションを取り付ける三脚などを準備した。それらをコンピュータにつなげて、Streamというソフトをインストールして、VR 環境を作った。Tylerはかなりオタクなゲーマーらしい。セッティングしながらもテンションは最高潮で、Cool! OMG! を連発しながら、「この箱の写真を送ってやる」とオタク友達にパーツの写真を送ったりしていた。箱の?あ〜超オタクだ。。。
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接続と空間の設定ができたら、ヘッドセットを装着して早速 VRが体験出来る。コントローラーのボタンの使い方を紹介する画面で、「風船を膨らませて割る!」という動きをした Tylerに頭を叩かれた。痛いよ!って。
体験オプションはいろいろあって、部屋の中から外に出たら蝶が飛んでたり、ビーチや雪山に行ったり、と確かにこれだけでもすごい。Connonもやってきて、Tylerと2人で大はしゃぎ状態、私は「子供にクリスマスプレゼントした母の気持ちだよ!」と。
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TylerがMatthiasまで連れてきた。学会でMatthiasもGeorgeのソフトを見て導入に賛成してくれたので、もちろん見てもらったほうがいいんだけど、肝心のsyGlassをインストール出来てからでいいんだじゃないの?と思う私の前で、Matthiasもすっかりゲームで遊ぶキッズになった。「Hey, Boys!」、、、私は母って言うより、おばあちゃんな気分になった。ったく。。。
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プロジェクトにどうやって組み込めるかはこれからの課題だけど、とにかく、VIPがラボにツアーに来た時に、これで「脳の中を探検!」ビデオを見せたらインパクトはあるだろうね。
MPFIのハロウィンパーティー 2017が開催された。
今年のEMチームのテーマは「Moana」 に決定し、各自衣装を準備した。私はTe Fiti になるべく、緑のドレスと水着のカバーアップを着て、造花の冠、そしてチュールの生地に造花の葉をとめて、緑のカツラにフェイスペイントで露出分を塗ることにした。

今週は ConnonをMaui にする準備のためにラボのみんなが順番に時間を使って作業だった。1)購入したマッスルシャツの上にタトゥーをペン書きする、2)腰ミノは外からヤシの葉を切ってきて作る、というのがプランだ。タトゥーは、映画のキャラクターをもとに、「電顕風、 Neuroscience 風、フロリダ風」にアレンジして、なかなかよく出来たんじゃないかと思う。そうそう、彼のアフロヘアは、約30分をかけて、ヘアジェルで頂上部を平たく押さえた。
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約1時間半で準備完了。緑のフェイスペイントを均一に塗るのは大変だった。大地の女神のはずなのに、「 Creepy」と言われる。。。いや、、まあ、、そうかも。
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今年も電顕チームのコスチュームは大笑いを呼び、映画のシーンを模して、はい、アクション!
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いろんな人と記念撮影。ダーリンも鮮やか緑のアロハシャツを着て、 Moanaストーリーの南国ムードをさりげなくサポート。
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緑のまま車で帰宅し、速攻でシャワーをあびた。ペイントは思ったより簡単に落ちたからよかったよかった。
学校が5月半ばで終了して夏休みに入るので、MPFIではハイスクールインターンを受け入れている。その他にも、サイエンスを教えている先生のインターンシップもあって、今年も電顕室で1人の先生を受け入れた。Brittanyは Middle School でサイエンスを教えて7年という中堅の先生だ。2週間のインターンシップ期間に、電子顕微鏡の基本的な試料作製と観察を、自分の手で体験して、脳の構造について、細胞レベルで考えるという課題に取り組んだ。

固定した脳をスライスして、サンプルを樹脂に包埋し、それを超薄切片にして、染色して電顕で観察した。神経細胞とグリア細胞が違って見えること、ミエリンが層になっていること、細胞の中のオルガネラの見え方、こういう実体験をどうやって子供達に伝えるか、と彼女は期間を通して常に意識して取り組んでいたようだった。
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Brittanyのような先生に教わったら、子供達はきっとサイエンスに興味をもつに違いない。せっかくこういう熱意のある先生としりあったので、今後もなにか地域の学校教育に役立つような情報発信や、見学会のようなものを企画してもいいなあと思った。

2週間はあっという間に過ぎ、最後の日に記念撮影。まずは電顕の前、そして外でも。
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外で撮影中に、FoundationのBarbaraが「自分のオフィスから見えたんだけど」と外に出てきた。何かと思ったら、Connonの背が高すぎるから、「あなたはここに座って、2人ずつ脇に立って、こっちのアングルから撮ったほうがいいわよ」とアレンジしてくれた。
IMG_6677_convert_20170626211729.jpg 「そう!それでいいわ!」とOKが出た写真がこちら。あはは。
6月2日金曜日、MPFIでは Samのラボの門出を祝う会が開催された。朝から掲示板にラボ写真が出て、その日が来たことを知らせた。この研究所からSamがいなくなるっていうのは想像し難いけれども、、、現実なんだね。
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夕方の会を前に、会場の用意がされた。このケーキ、ちょっと、、、「だって Samだからね」という Admin Lady達と大笑い。
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ケーキの後ろにちょうどいいスペースがあったので、用意しておいた Sam ヨーダ人形を飾った。「Luckなんてものはない」というのはSamの格言の一つだ。
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そして、パーティーの30分前に、Samラボの人々がみんなで電顕室に来て、特別に注文した T-シャツに着替えた。「Wisdom of Sam」と題して、彼の日々の名言をラボのみんながまとめた逸品だ。いつでも大声で怒鳴り散らしているけれども、自分のラボの一人一人のことをほんとによく考えるよいボスだよ。みんな喧嘩しつつもよくわかってる。電顕室もSamのおかげで軌道にのったわけで、なんだかんだいいつつ楽しいコラボだった。
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一緒にIowaについていかない人は、殴る蹴るしましょうの図。
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会ではDavidが、MPFIの最初のグループリーダーとして着任したSamに感謝と、贈る言葉をジョークたっぷりに話し、Samも、自分のMPFIでの7年間の感謝をまとめた素敵なスピーチをした。しんみりするのはSamに似合わないけどね、やっぱりじーんとしちゃった。
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そして、ビールが追加され、Samのテンションもあがり、Debbieもほろ酔いで「赤いところを切らないと」とケーキを切り、S子さんはSamと写真を撮らないと!と特別ハグ写真撮影、に私も加わり、、、
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大騒ぎの送別会がフェードアウトしていった。
来週はラボの引越だ。Samとのコラボ論文をこれから年内に3報まとめる予定。 Good Luck Sam!!!!!!!!!!!!

sunnystream

Author:sunnystream
ようやく立ち上がったMax Planck Florida Instituteの電顕室の運営が仕事です。フロリダでの日々の研究、生活、そして海について綴ります。

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